日本には、結構独自の行事がありますよね。お正月、ひな祭り、こどもの日など行事のために祝日になっていることもあります。また、最近では企業戦略のため海外の文化を輸入して消費意欲を刺激しようと躍起になっています。それ自体は良いでしょう、お祭りなどが好きな日本人に楽しい事をやるな、なんて言う人は少ないはず。しかし、その日に確実に休める人が少ないのが現状でしょう。
エクスペディア・ジャパンで実施されている「世界28ヶ国 有給休暇・国際比較調査2016」が発表されました。これからわかることは、日本人は休み下手と言うことです。「有給休暇が20日あっても10日ぐらいしか実質取る人いないよ!」って真面目で済ませて良い事なのかな?そりゃ同僚より上の役職に就きたいとか、評価されたいから働きますなら理解できます。「実績がほしいから、人より多く働いています。」それはそれで、ありだと思います。しかし、「役職につきたくない」がトップと言う調査結果もある（古いですし働く前ですが参考にはなります）ほどですから、有給取得率から労働意欲までは読み取ることができません。ここで問題なのは、日本人の有給の消化率が低い事です。
次に驚いたのが休みが不足していると感じた人の割合が34％だと言う所です。「嘘でしょ？」と思うかもしれませんが調査の結果わかったことです。日本人は、休みを必要としていないようです。66％の人は、十分休みを取っていると考えているのですから不思議なものです。やはり働いている企業の労働条件によって違うのかもしれませんね。
例えば一年間は、52週あります。私の知っている法律を守っている企業なら週の労働時間は、40時間を超えると残業になりますので週休二日が一般的な労働条件だと思われます。完全な週休二日制だとして一年は、52週ありますから、この場合の年間の休みは104日（52週×2日＝104日）となります。しかし、これでは祝日は休めませんし長期休暇なんてありません。年間休日数の下限の目安は105日と言われていますから労働条件に105日と書かれていたら土日しか休みがないと言うことになります。では、この調査の最低条件は105日+有給休暇であることがわかります。
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105日+有給休暇であるならば、休みの合計は111～125日となります。年間休日125日となると一般的には、休みが多いと言われる部類になるでしょう。しかし、年間休日数に有給は普通、含まれません。企業の労働条件によって違いが出るのです。カレンダーの通りに休日がもらえるとすると大体120日前後もらえることになりますのでここで多い、少ないが出ているのでしょう。またエクスペディアは、旅行会社ですのでアンケートに来る層も休日に余裕がある人ではないでしょうか?そう考えるとその中で休日が不足していると考えている人が34％もいると言うことは、やはり足りていないのではないでしょうか?
日本には、一年間のうち16日の祝日があるそうです。であるならば、最低年間休日数は120日ぐらい欲しいと思うのが普通ではないでしょうか?
休みを取らない理由の1位として人手不足が起因しているようです。しかし、それって企業の経営者などの上層部が気にすることですよね?もちろん現場で人手が足りなくて阿鼻叫喚にならないために身を削って貢献すると言うやり方が悪いわけではありません。ですが人手が足らない状態で回ってしまうとなったら企業の上層部は、いつ人手が足らないと判断するのですか?誰かが頑張ることで問題が先送りになっているのが現状なのではないでしょうか?
何が言いたいのかと言うと人手が足りないのは、企業改善の余地ありと言うことです。そして、それを考えるのはある程度の肩書を持った人たちであるべきなはずです。労働者を使ってチキンレースをすることないじゃないですか。さっさと問題を表面化させましょう。
出来れば年間休日数別に有給の消化率を調べてもらいたいです。気になる点はそこだけでした。そのほかは、とても有意義なものだと感じています。
趣味の雑記ブログで有給の消化率についてなんて書くとは思いもよりませんでした。しかし、現実問題の有給支給日数の50％を取れればいい方であると言うのはやはり問題だと思います。また有給は、アルバイトにもあると言うのを知っている人はごくわずかです。こういうちょっとしたアンケートにも目を通したりするのは、やはり大切だと思います。
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